内田滋さんから、公演に寄せてメッセージをいただきました!
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「少し真面目な話」
これを書いてる今、僕は恵比寿の和食屋で1人、酒を飲んでいる。
14年来の和食屋だ。
ここの大将と会うと美味しい料理はもちろん、ほっこりする。
稽古終わりで共演者と飲みに行く事もしばしば。
仲良しカンパニーだ。
しかもこの文章を書いてる手段は携帯電話。
便利な時代だ。
街の至る所にコンビニやホテルがあり、食べたい時に食べ、会いたい時に会いたい人に会え、寝たい時に寝れる。
時間の無駄がない。
なんて便利で幸せなのだろうか。
そんな便利な時代に去年、未曾有の大震災が起きた。
食べたくても食べれず、永遠の別れがあり、不安や寒さで睡眠もままならない。
今までが楽チンだった分、落差は大きい。
幸せも奪われた。
こんなこと、誰が想像できただろう?
でも残った人は、それでも生きていかなきゃならないし、生きている事に感謝しなければならない。
しかしそれよりもなお、もっと絶望的な事態が起こればどうなるのだろう。
情報社会が崩れ、その事態すらも把握出来なければどうするのだろう。
やはり混乱はするのだろうが、状況が飲み込めない分、混乱すら出来ないかもしれない。
今回はそんな感じの話です。
感じの、ね。
やはり話の重きは人間たるや。
初演から15年。
その時はファンタジーだった物語がリアルに想像できる時代になってしまった。
擬似体験できる芝居は沢山あるけれど、これほど深く入りこめる話はないかも知れません。
あなたならこの不満足の世界でどう居ますか?
それを土田演出がポップでスピーディに仕立て上げます。
ね?想像できないでしょ?
ならば観るしかないですな、こりゃ。
ならば観るしかないですな、こりゃ。
うん、2回言いましたが、何か?
内田滋
posted by tsubame at 13:33|
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