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初夏の緑が深まるなか、稽古場へ日々向かっています。土田さんの演出のもと、一場ごとにこつこつとシーンを創っています。片隅で稽古を眺めていて、ひとつ気付いたことがあります。それは、共演の方々が皆キレイだということ。もともとの美しさ格好良さはもちろんのことですが、自分のなかの良い記憶と結びついたシーンやキャラクターだからでしょうか。その笑顔に釘付け。いろんなことが良かったり、大丈夫だったりした頃のなにかを想起させる皆さんに胸が締め付けられます。私は大丈夫なのか？いやいや、そんな桃源郷のような場所にいられる幸せを噛みしめがんばります。切なくて愉快な世界が繰り広げられるように。
千葉雅子
